1. 適切な食事と水分摂取
身体は食事および水により作られています(食は血となり肉となる)ので、何でも飲み食いすれば良いというものではありません。
<食事>
まずは、人間(日本人)の食性を考えねばなりません。
構造的・化学的に考察すると①歯の形状②顎の構造③腸の長さ④爪の形状⑤消化酵素の種類等から類推して植物食性(特に穀物)であることに疑いの余地はありません。
ただし、現在はダム建造による洪水の減少、公衆衛生の発達による土壌への人糞の還元の減少、化学肥料等の長年の使用により土壌ミネラルが極端に少ないため、穀物・野菜のミネラル含有量がかなり少なくなっています。
なお、最近よく言われている新型栄養失調とは、ミネラルやビタミン不足によるものです。
生活習慣病等は炭水化物(精白食品)・タンパク質・脂質の摂りすぎによるものです(最近は特にタンパク質偏重の傾向があります)。
また、どんなに体に良いものでも食べすぎは良くありません⇒小食が健康の秘訣です。
☆お米について
食の世界では「一物全体(採)」という言葉があります
「一部を食べるのではなく丸ごと食べなさい、その方が身体に良いから」ということです
お米の糠には多種多様な微量栄養素が含まれています(ミネラル・ビタミン以外にも)
白米は糠をそぎ落としているため、ただのエネルギー源に成り下がっています
お米は糠と白米がセット(⇒玄米)で効率よく代謝されます
玄米は炊き方次第で食べやすくなります
☆お肉食べたいんだけど・・・
前述の通り人間は植物食性なので、あまり肉を食べるべきではありません
タンパク質は窒素を含んでいるため分解される過程でアンモニアを発生し、その処理において肝臓・腎臓に負荷がかかります
また、高分子のため消化にエネルギーを費やしますし、腸内での腐敗が早いため有毒ガスを発生します
あるいは、①酸性食品である②リンを大量に含んでいるという2点で脱灰作用(骨がもろくなる)があります
血液の弱アルカリ性を保つためと、リンとのバランスをとるために骨からカルシウムが溶け出すのです
ただし、普段、ちゃんとした食生活を行っていれば、週に1~2回食べても差し支えありません
でも、食べるときは抗生剤やホルモン剤で汚染されていないものを選んでくださいね
☆お魚は・・・
小魚を丸ごと食すのが理想です
近年海洋汚染が進み、大型回遊魚は脂肪部分に重金属などを蓄積していますので、なるべく避けるのが賢明です
また、養殖物は成長ホルモン剤・抗生剤が使われているケースが多いので避けるのが賢明です
☆野菜はしっかり食べてるけど・・・
前項の通り、現在の野菜には圧倒的にミネラルが足りていません
また、野菜を摂取するときは、無農薬・無化学肥料であることは当然として、固定種(在来種)の野菜を摂取した方が良いでしょう
*ミネラルはタンパク質とともに酵素を形成し、体内の代謝(3500種類以上)に関与しています。但し、鉱物系ミネラルはサイズが大きく(1μm)利用効率が10%程度と言われています。また、過剰摂取は害があります。それに比して、植物系ミネラルはサイズが小さく(nサイズ)利用効率は98%と言われています。また、一度植物体内を通過しているため安全です。
因みにビタミンは各種ミネラル等からなる構成物です。
1μm=10の-6乗m 1nm=10の-9乗m
☆調味料は・・・?
炭水化物を摂取するので、砂糖などの糖分は摂取する必要性はありませんが、たまには甘いものも食べたくなるのが現代人の性です
そんな時は白砂糖(分蜜糖)ではなく黒糖など(含蜜糖)を利用しましょう(血糖値スパイクの上がり方が違います)
塩分に関しては、減塩風潮がありますが、自然塩を利用していれば、塩分のせいで高血圧になるということはありません(精製されている食卓塩は一気に上昇します)
それどころか、現在では塩分不足の症状に悩まされている人も増え始めています
その他調味料たくさんありますが、総じて昔ながらの手法で作られたものの方が健康に良いです
化学的に手を加えてるものほど、体に害をもたらします(発酵食品も化学的に短時間で作られているものは、本来の発酵食品の効力を発揮しません)
<水>
日本は、感染の心配がなく水道水を飲める数少ない国のうちの一つですが・・・
塩素投入量は世界一と言われています⇒つまり、急性毒がない代わりに慢性毒に脅かされているというわけです
今ではペットボトルなどでも飲料水が売られていますので、それらを摂取している方も多いとは思いますが、日本の法律は変なので気を付けてくださいね⇒ラベルチェック‼
例)
ナチュラルウォーター;
特定の水源から採取されたもので、沈殿・加熱・濾過以外行っていないもの
ナチュラルミネラルウォーター;
ナチュラルウォーターのうち、地中を通過しミネラルが溶解した地下水
ミネラルウォーター;
ナチュラルミネラルウォーターを原水とし、人為的に操作しているもの
飲用水・ボトルドウォーター;
上記以外のものでボトリングされた水道水も含む
なお、ペットボトル入りは容器の成分が溶け出しているリスク・保存処理のリスクがあるし、コストがかさみ環境に良くないので、浄水器または整水器を購入する方がお勧めです。
2. 適度な運動
人間は動物ですので、適度な運動をした方が生理学的機能は高まります。
うっすら汗をかく程度の有酸素運動と、下半身を中心に自重を利用した筋力トレーニング、および肩甲骨の可動域を確保する運動が良いでしょう(当院での指導あり)。
3. 安らかな精神状態
誰でも経験的に、心穏やかでいる時の方が身体の調子が良いということはわかると思います(心身一如)。
嫌なことを思い出した時の体の状態と、うれしいことがあった時の体の状態は明らかに変わります。
柔軟性の変化などで確認することができますので、確認してみてください。
① 嫌なことを思い出して体前屈をしてください⇒指先がどの辺まで届いてるかチェックする
② 次に、楽しかったことなどを思い出して体前屈してください⇒指先がどの辺まで届いているかチェックする
③ 変化がわかりずらい人でも、①②を繰り返し行うと体が素直になってきて、だんだん変化が出てきます
*ただし、本気でやらないと変化は出ません
精神状態によって何故身体の状態が変わるのか(心身一如)・・・
あらゆる物質は固有の波動を持っています。量子力学の世界では意識も粒子であり物質であるとされています。
精神状態を形作っている粒子の波動が変化することにより、それが身体へ伝播して身体の状態も変化するのです。